2011年5月20日金曜日

カニつり

 515日、「楽しいカニつり」がありました。本当は「海のふしぎ観察会 川と干潟あそび」という名前で考えていますが、メインイベントがカニつりなので、手っ取り早くそう呼んでいます。もう10年以上前から、毎年1回実施しています。

 430日に下見をした時には干潟にもアシ原にもカニが少なく、少し心配でしたが、当日は一気に暖かくなり、いつも通りたくさんのカニたちが現れました。場所は、貝塚市の近木川の河口です。

 午前中は近木川河口に広がる干潟で生き物さがしをしました。隣に広がる砂浜である二色浜では潮干狩りシーズン真っただ中で、まわりにはバーベキューのグループがいっぱい。いいにおいが漂ってきます。

 私たちはいたって真面目に長靴にはきかえ、バケツを片手に生き物を探します。アサリなんかが見つかれば盛り上がるのでしょうが、ここにはアサリは見当たりません。シジミが1匹いました。他に食べられるといえばモクズガニが10匹ほどいましたが、いずれも観察した後で元いたところに戻しておきました。モクズガニは海に産み出された赤ちゃんが、川に戻ってきて、一旦上流の方まで遡り、また産卵が近付くと河口に下って来るのだそうです。ずいぶん長い旅をしているのだと感じます。

 河口干潟には、ケフサイソガニ、ユビナガホンヤドカリがたくさんいます。今年生まれたばかりの赤ちゃんガニや赤ちゃんヤドカリ(ちゃんと小さい貝がらに入っている)はほんとにかわいらしいです。小さな子どもでもたくさん集めることができるので、じっくり楽しめました。

 お昼を食べた後、200mほど上流のカニ釣りポイントへ移動しました。うっそうとアシが生えているところで岸壁沿いにタコ糸を垂らします。エサは何でしょうか。ここにすんでいるハマガニやクロベンケイガニは草食性なので、エサも植物系です。参加者みんなでがんばって20匹以上釣れました。中には釣れなくて泣いてしまう子もいます。そんなとき、次は家族で来てね、というのが合言葉です。観察会で楽しみ方を知ったら、家族や友達と一緒に近くの海に遊びに行けるようになってもらう、というのが常に私たちの目標です。

 うちの子どもは大きなカニと小さなカニをもって帰りました。次の朝には予想通り、小さい方は大きい方に食べられてしまっていました。いろいろな野菜を食べさせて、カニの好き嫌いがわかってきているようです。私は小さい時にあまりそんなことを学べず、結局会社で学んだようなことを、子どもたちが小さいうちから学んでくれたらいいと思っています。お父さんのような「飼育の下手な」おとなにはならないかなと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿