
1週間前に下見をしていたのですが、本番は下見の時ほどは潮が引かない日でした。でも、これまでと同じように人工干潟の水たまりに魚の稚魚が取り残され、同じように稚魚の救出に精を出しました。イシガレイもさらに大きくなって、7.5cmまで成長したものが採れました。だいたいこのくらいの季節にこのくらいの大きさになると、岸から離れていくそうです。50年以上も前の堺浜にも春にはカレイの稚魚がいたということです。今では砂浜がないだけで、人工的でも砂浜を作ればカレイがやってくるなんて、ほんとに感動的です。夏には見られなくなるのはさびしいですが、また来年も確実に会えると思うと、楽しみになります。

「ウミガメがいた」と持って来られたのはミシシッピーアカミミガメの赤ちゃん。川に流されてここまで来てしまったのでしょう。「ミドリガメ」として売られているものよりもさらに小さく、おそらく最近孵化したばかりと思われました。
エビを集める仕掛けは、温かくなるにつれてたくさんのカニやエビが集まるようになって来ました。今回、スジエビが3匹、カニが100匹、ヨコエビが1000匹くらい採れました。これだけ大量に採れると興奮します。季節による変化、場所による変化を調べていきたいです。

フジツボが所々で剥がれおちているのも気になります。理由はよくわかりませんが、ナルトビエイがフジツボを食べるという話があります。投網や釣りでエイなんかが採れるようだったら、それはそれでまた盛り上がるだろうと思うので、登場を待ちたいと思います。
今回の参加者の方とスタッフの勤め先が小さな水族館で、採集した生き物を持ち帰ってくださいました。展示してみてくださるとのことでした。「堺2区水槽」みたいなコーナーができるかも、ということで、とても楽しみにしています。